【ELECOM】 HUGE / M-HT1DRBK
スペック
型番 | M-HT1DRBK |
形式 | 人差し指トラックボール |
接続 | 独自無線 |
ボタン数 | 7 +1(ホイール)+2(チルト) |
ボール径 | 52mm |
ホイール | クリック可、チルトあり |
付属ソフト | エレコムマウスアシスタント |
電源 | 単3x 2 |
発売 | 2017年7月 |
参考価格 |
概要
ELECOM の大玉人差し指トラックボールです。
2015年11月発売のDEFTに続いてリリースされました。
兄弟機として有線接続モデル M-HT1URBKがあります。
長所
お世辞にも高級とは言えなかった DEFT の後継として、ELECOM が高級路線を打ち出した最初の機種なので、全体に中々の高級感を感じます。
DEFTではボールの露出面積が少なく操作性に難がありましたが、この機種は反対にボールを大きく、露出面積を大きく取るような構造になっており、良好な操作性です。
各ボタンのスイッチはしっかりした押し心地で、躁球感も軽からず重からず適度な慣性があります。滑り出しが重いというような事もありません。
私はあまりやりませんが、ボールを一気に弾いてカーソルを飛ばすような操作をしても、ボールが重くしっかり支持されているのでガタつくことなくスムーズです。
本体が大型化して筐体が動きにくくなったので、DEFTでは使いづらかったホイールチルトも実用的です。
ボタンがたくさんあるので、ボタンに機能を割り当てて使いたい人には便利でしょう。
短所
とにかく大きいので、置き場所を取ります。
また、人によっては操作していて手が疲れるのではないかと思います。 私としては常用に支障ない範囲ですが、DEFT PRO との比較ではやはり少し大きすぎるかなという印象。
また、パームレストを使用する前提の作りなので、操作姿勢としてこれが合わないと全くダメということになります。例えば、机にペタッと腕を乗せてPC操作している人は、パームレストに掌を乗せるために手首が上がるようになってしまうのでダメでしょう。
キーの割当例
付属ソフトのエレコムマウスアシスタントでボタンを割り当てます。
- 中クリック
- 私はタブやウインドウの操作で中クリックをよく使うのですが、ホイールクリックは少しスイッチが固めなので、ホイールの上手前の「ボタン4(戻る)」に割り当てて、親指で押しています。
- ダブルクリック
- 余ってしまうキー
- 正直言うとこれくらいで残りはキーが余ってしまいます。ボールの右側にある「右ボタン(R)」と「ボタン8(Fn3)」は中指か薬指で押すことになると思いますが、この辺りを指だとクリックし分けるのが難しくなってきます。ソフトの機能としては色々できるのですが、「ボタン8(Fn3)」はマウスジェスチャーの起動キーとして、残りの「ボタン5(進む)」「ボタン7(Fn2)」は割当なしになっています。
キーの割り当てはソフトごとに設定できるので、例えばこのような事もできます。お使いのソフト次第では便利に使えるのではないかと思います。
総評
大玉・高級・人差し指トラックボールというレアな存在です。
短所の項目で「操作姿勢が合わないと全くダメ」と書いたのは実は私のことで、購入以来長らくお蔵入りしていました。
今回レビューを書くために箱から引っ張り出してきたのですが、 COVID-19で在宅勤務になり、可動式アームレスト付きの椅子を使うようになったので、アームレスト(椅子) ~ パームレスト(本機)が段差なく操作できるようになると、全く快適になりました。一週間仕事に使ってみましたが、本機の評価は完全に改まり、高評価になりました。
ただ、DEFT PRO に比べて大きいので、指の移動距離等が少し大きくなります。躁球感も好みの範囲ですが DEFT PRO より気持ち重めになります。そこが良いと感じるか次第、という事になるかと思います。
Amazon で価格を見ると、奇抜なデザインが良くなかったのか妙にお安くなっています(2020年9月26日時点で4100円!)。機能を考えると、お買い得だと思います。
↑左が無線モデル・右が有線モデルです
おまけ
DEFT / DEFT PRO / HUGE を並べたときのサイズ感はこんな感じです。