【Kensington】Orbit Wireless Mobile Trackball / KT-2352
スペック
型番 | KT-2352 |
形式 | 人差指トラックボール |
接続 | 独自無線 |
ボタン数 | 2(左右両押しに機能割当可) |
ボール径 | 不明(樹脂支持球) |
ホイール | タッチセンサー方式、クリック不可、チルト無 |
付属ソフト | Kensington Works |
電源 | 単3 x 2 |
発売 | 2011年10月(?) |
参考価格 |
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概要
Kensington の モバイルトラックボールです。
スクロールリングにタッチセンサーを採用しているのが特徴的です。
長所
ワイヤレス/モバイルトラックボールで左右対称のトラックボールはおそらく本機種だけだと思われます。
ノートパソコンに合わせて左手側に置くには、本機種か エレコムの M-XT4DRBK しかないでしょう。
ボールは一般的な34mmよりかなり小径ですが、操作感は悪くありません。しっかりホールドされていて持ち運んでも外れて落ちづらく、さりとて外して掃除するのも難しくないようになっており、この辺りは非常によくできています。電池ボックス内にUSBレシーバーを収納できるようになっており、総じて携帯性は良好です。
短所
オービット伝統の2ボタンスタイル……なのですが、幅広の筐体の側面にボタンがあるため、あまりクリックしやすくありません。
タッチセンサー方式のスクロールリングも、慣れればまあ何とか実用レベル……という感じでそれほど使いやすくありません
私はトラックボールにあまり多ボタンは求めない方ですが、2ボタン(ホイールクリックもチルトもなし)というのはさすがに少ないです。ボタンの左右両押しに機能を割り当てられますが、両押しの判定がややシビアであまり押しやすくありません。
(余談ですが、昔の Mouse Works では左右両押しにスクロールを割当てていた気がします)
単3 x 2本というのも、最近はあまり見かけない構成で、電池交換はちょっと面倒くさく感じます。
キーの割当例
専用ソフトなしでも使えますが、Kensington Works を入れて左右両押しに中クリックを割当てるのが良いかと思います。
Kensington Works は色々な機能割当ができますが、いかんせん2ボタンではほとんど工夫の余地がありません……。
GoogleDrive や OneDrive を利用して設定をクラウド同期できるあたりは気が利いています。
総評
本機種の評価ポイントは、ほぼ「左右対称トラックボールを使いたいか否か」にかかっているかと思います。
発売された2011年当時は、モバイルトラックボールというものが Logicool の M570 くらいしかなかった時期なので貴重な機種ではあったのですが、無線接続のモバイルトラックボールが多数発売されている2020年現在ではそれほどの優位点がありません。
会社の会議室で 有線接続の Orbit Opticalをノートパソコンにつないで使用していた人を見かけたことがあるので、「どうしても 左右対称トラックボールが良い」という向きには貴重な機種かもしれませんが、既存のOrbitとはボールの大きさやボタンの位置が異なるため操作感覚に違いがあります。