【ELECOM】EX-G / M-XT1DRBK
スペック
型番 | M-XT1DRBK |
形式 | 親指トラックボール |
接続 | 独自無線 |
ボタン数 | 4 +1(ホイール)+2(チルト) +1(減速専用) |
ボール径 | 34mm(非公式) |
ホイール | クリック可、チルト有 |
付属ソフト | エレコムマウスアシスタント |
電源 | 単3 x 1 |
発売 | 2014年10月 |
参考価格 |
概要
ごくスタンダードな形式の親指トラックボールですが、右クリックの右側に「減速専用ボタン」が配置されているのがやや特徴的です。このモデルは樹脂支持球ですが、その後2015年にルビー支持球に変更した後継モデルが出ています。
メーカーサイトには現行モデルとして無線モデル / 有線モデル が掲載されています(ここでは仮に「5ボタンモデル」と呼びます)が、他に減速ボタンをカスタマイズ可能なボタンに変更したモデル(同じく「6ボタンモデル」と呼びます)で無線モデル/有線モデル、その左手用無線モデル(!)があり、通販サイトで購入できます。
たくさんありすぎるので表にまとめました。
有線 | 無線 | |
---|---|---|
5ボタン右手用(旧機種) | M-XT1URBK | M-XT1DRBK |
5ボタン右手用 | M-XT2URBK | M-XT2DRBK |
6ボタン右手用 | M-XT3URBK | M-XT3DRBK |
6ボタン左手用 | M-XT4DRBK |
長所
ごくスタンダードな親指トラックボールで高級感はありませんが、操作感が良く誰にでもお勧めできます。
長く初心者向けにお勧めのトラックボールとされてきた Logicool の m570t と比べると、チルトホイールが使える点も便利です。m570t と比べると世間的にはそれほど評価が高くない気はするのですが、個人的にはこちらの機種の方が少し操作感が良いような感じがしています。
その理由はボール周辺のえぐり込みの深さ。 ボールを落とさない範囲で、操作面接を最大限確保しているのではないでしょうか。
掃除の時も手だけで簡単にボールを外すことができます。
無線が必要ない人には安価で電池不要な有線モデルが選択できるのも良い所です。また、私の知る限り左手モデルは唯一無二だと思われます。(左手モデルは後日別途レビューします)
短所
キーのクリック加減は、高級機種と比べるとペナペナしていて安っぽい所はあります。
掃除のしやすさとのトレードオフなのですが、ボールのはめ込みが固くないので、持ち運んで使っているとボールが外れて落ちてしまう事があります。(1つ床に落として割ってしまいました……)
初代モデルは、樹脂支持球は径が小さいのか、ゴミに埋もれやすい点は気になります。また、ボールの動き出しで粘着するような感覚があり、気になることがあります。この辺りは、現行モデルで人造ルビー支持球に変更されたので、解決されているのではないかと期待されます。(残念ながら持っていないのですが……)
減速ボタンは使った事無いので、これに1ボタン使うのは勿体なかったのでは……と思うのですが、現行でも5ボタンモデルが標準っぽいので需要はあるのかもしれませんね。こちらも現行では6ボタンモデルがあるので解決しています。
本体塗装は梨地気味のサラッとした塗装がされていたのですが、6年使用後の現在ではツルツルになっています。 嫌なべた付きなども発生していないので短所というほどのことはないですが、見た目はあまり良くないですね。
キーの割当例
付属ソフトなしのデフォルト状態でも十分使えますが、5ボタンなら人差し指先にダブルクリック、6ボタンならそれに追加して右クリックの右にマウスジェスチャを割り当てるとよさそうです。
総評
既に書いた通り、Logicool の m570t と比較するとチルトホイールが使える点はかなりのアドバンテージがあります。 実売価格も m570t と比べて安めなので、初心者向けの入門モデルとして、またそれに限らず手ごろな価格のトラックボールをお探しの方にお勧めです。(入力デバイスにお金をかける事に抵抗感のある人もこの価格なら…)
このサイズだと、ぎりぎりポータブル用途にも使えるので、ノートパソコンと合わせて会議や出張に持ち歩くのにも良いと思います。
ここ6年でエレコムのトラックボールラインナップが劇的に充実するきっかけとなったモデルなので、トラックボールマニア的にも記念碑的な製品と言えるのではないでしょうか。
↑5ボタンモデル有線/無線
↑6ボタンモデル有線/無線
↑6ボタン左手モデル無線
おまけ
有線モデルは価格よりも電池切れの心配がない点がメリットかもしれません。
デジタル機器にそれほど興味のない実家の家族にも好評です。(こちらはM-XT1URBK)