【Logicool】M575
スペック
型番 | M575 |
形式 | 親指トラックボール |
接続 | Bluetooth + 独自無線(unifying) |
ボタン数 | 4 + 1(ホイール) |
ボール径 | 34㎜(樹脂支持球) |
ホイール | クリック可、チルト無 |
付属ソフト | Logicool Options |
電源 | 単3 x 1 |
発売 | 2020年11月 |
参考価格 |
- メーカー製品情報ページ
- プレスリリース
- PC Watch
概要
Logicoolの親指トラックボールです。
長く万人向けにお勧めのスタンダードなトラックボールとして知られていた M570/M570t の後継機種であり、同社の高級モデル MX Ergo の要素も一部取り入れられています。(手首の傾きに合わせて傾斜した筐体や、Bluetooth接続など)
長所
躁球感はごくスタンダードで問題を感じません。
ボタンのクリック感も、 ELECOM の EX-G 系に比べるとしっかりしている感覚です。
Bluetooth接続に対応したことで、ノートパソコンとの接続が便利になっています。
最近のUSB‐Cポートしか無いノートパソコン(Mac Book など)でも接続しやすいという点が、今回のモデルチェンジの大きなメリットではないでしょうか。(この点はTwitterでの話題を見て気づきました)
USB-B 端子を備える普通のノートPCでも、数少ないポートを塞がない、ドングルが出っ張らずカバンに収納する際などに引っ掛かりにくい、などのメリットがあると思います。
グラファイト/オフホワイト/ブラックのカラーバリエーションがあるのも珍しいところです。オフホワイトはなかなか見かけない色で、落ち着いていて良いのではないでしょうか。(汚れを恐れて買えませんでしたが…)
上記ELECOM のEX-G系との比較では、デザイン的にエッジが丸くなっていて、カバンに入れて持ち運んで使うには引っ掛かりが少なく便利に感じます。
Bluetooth / 独自無線は切替使用可能で、2つの端末に同時に接続して切替えながら使うことができます。(本体をひっくり返して裏面のスイッチを押すのが面倒でなければ)
また、Bluetooth接続時はOS機能で電池残量が参照できます。
短所
チルトホイールがない点は M570t を踏襲しており、今どきのポインティングデバイスとしては不便に感じます。
その代わり、ホイールクリックはしっかりしたクリック感で、ホイールの耐久性も高そうなので、ここは好みの分かれるところかもしれません。
売りの一つであると思われる傾斜筐体は、MX Ergo では非常に良かったのですが、M575では角度が浅いわりに筐体表面がサラサラしたプラスチックですべりやすく、いまひとつ良さを感じません。(MX Ergo はもっと急角度ですがラバー仕上げなので滑りません)
キーの割当例
4ボタンしかないので、人差し指奥側はダブルクリックでどうでしょうか。
人差し指手前側はマウスジェスチャで、単押しでは中央ボタンを割当ててみました。
Logicool Options はマウスジェスチャのボタンに、単押しでは別機能を割当てられる珍しい機能があり、本機のようにボタン数の少ないマウスでは便利に感じます。
付属ソフトでマウス感度を個別に調整できます。加速度の調整はありません(が、加速は効いているようです)
実用に害はないのですが「増加/減少」というのは「表示を展開する/表示を折りたたむ」の意味で、「more/less」の直訳だと思われます。ワールドワイドに展開している企業のアプリではたまに見かける機械翻訳調の訳なのですが、ちょっとネイティブチェックをやってもらうだけで印象がかなり良くなるのでは……という感じはします。(まあそれが難しいのでしょうが、Webサイトはとても凝っているので落差を感じます……)
総評
ノートパソコンと合わせて使うモバイルトラックボールとしてはかなり優秀ですが、USB-B接続で問題なくて、販売価格が安ければ、旧機種 M570tでもいいかな、という気はします。(現状は千円違い程度で微妙なところ)
好みの範囲ですが、持ち運び用途でなければ、個人的にはチルトホイールのある ELECOMのEX-G系 を推すかな、と思います。
左が新機種575 / 右が旧機種570t
おまけ
ME Ergo との比較