Trackball Review

トラックボールのレビューを書きます

【Logicool】 MX-ERGO / MX-TB1s

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スペック

型番 MX-TB1s
形式 親指トラックボール
接続 Bluetooth/独自無線(unifying)
ボタン数 5 +1(ホイール)+2(チルト)
ボール径 34mm
ホイール クリック可、チルトあり
付属ソフト Logicool Options
電源 充電式
発売 2016年12月
参考価格

概要

Logicool の高級親指トラックボールです。
手をかぶせる姿勢に負担が少ないよう、本体が傾斜している事が特徴です。

2台のPCに同時接続する事ができ、本体の切替ボタンで切替ながら使うことができます。(試したことは無いけど、unifying x2 の切替使用も可能とのこと)

長所

本体の傾斜は快適です。
手を乗せて滑り落ちるほどの角度でもなく、安定して楽に操作できます。考えてみれば親指トラックボールの形には長年疑問を抱いて来なかったですが、これは新鮮。

繰球感も安定していて、ガタつきも引っかかりもありません。クリック感もクセが無く高級な印象です。

USBポートが少ないノートPCでは、Bluetooth接続利用できます。

短所

欠点と言えるほどの欠点はありませんが、強いて言うなら……

使い始めれば常に傾斜させて使用する事になるので、売り物の水平/傾斜切り替え機構は事実上無意味です。(おそらく傾斜形状に対する不安感を解消するためだけに用意された仕組みかと……)

充電式バッテリーは便利ですが、10年くらい使った時にどれくらいヘタっているのかは若干気になる所。そういう意味では有線接続が使用できないのはちょっと不安感があります。

あと、たまに「カーソルが動かないな?」と思うと、接続先が間違って切り替わっていた……みたいな事があります。

キーの割当例

総評

高級トラックボールという存在自体がありがたいのですが、総じて「高級入門用トラックボールかな?」という存在。

人差し指派の自分としては、「仕事用PCでは使わないかな……あ、でもPC2台の切替使用とかしてたら便利かも……いやKVMスイッチ買うか」とか思いながら自宅PCで普段使いに使うくらいには全く不満のないトラックボールです。(しかし、その程度で買うにしては高い)

親指トラックボールが好きな方には文句なくおすすめできるのではないでしょうか。

参考他サイトレビュー

【Nakabayashi】 Digio2 Q / MUS-TBLF134BK

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スペック

型番 MUS-TBLF134BK
形式 親指トラックボール
接続 Bluetooth
ボタン数 4 + 1(ホイール)
ボール径 34mm
ホイール クリック可、チルトなし
付属ソフト なし
電源 単4x2本
発売 2016年12月
参考価格

概要

小型の親指トラックボールの、Bluetooth 接続モデルです。
兄弟機種として有線モデル独自無線モデルがあります。静音仕様を謳っていて、クリック、ホイール操作ともにクリック音が出ないタイプのスイッチを使用しています。トラックボールには珍しく、7色のカラーバリエーションがあるのも特色です。

長所

発売当時はほぼ唯一のBluetooth接続トラックボールでした。
小型で携帯性が良く、USBポートが少ないノートPCでは、USBポートを塞がないのは大きなメリットだと思います。

小型ながら、通常の親指トラックボールの本体部分を半分に裁ち落としたような形状で、ボール径は通常サイズを維持しています。そのため、ボールの操作感は案外普通です。

また、Bluetooth 接続のため、iPadAndroidタブレットでも使用できます。450〜1200dpi の解像度自動調整モードがあるのは、マウス感度調節が無い iOSAndroid での使用を意識したものかもしれません。

短所

私の場合、本体が小さすぎて一旦は使用を断念しました。 通常の親指トラックボールのように、手のひらを本体で支持しようとするのが間違いで、手首を完全に机に落としたような持ち方に変更すると、割と普通に使えるようになりました。慣れれば問題ないとは思いますが、COVID-19でモバイル用途自体が無くなってしまったため今のところ常用するに至っていません。

繰球感は悪くないのですが、売り物の静音スイッチがフニャフニャした感触で、私にはかなり気持ち悪いものでした。私の場合は静音性はあまり必要ないので「ここが普通だったらまだしも……」と思いました。

また、ボタンのカスタマイズは一切出来ないため、基本の3ボタンマウスとして使う感じになります。(追加の2ボタンはブラウザの進む/戻るです。)

キーの割当例

この機種はキー割当変更不可です。

総評

発売当時はほぼ唯一のBluetooth接続のモバイルトラックボールとして貴重だったのですが、今ならエレコムの類似モデルとの比較になります。個人的にはエレコムの方が好みではありますが、エレコムのでは小さすぎる、という人には良いかもしれません。また、解像度自動調整モードはエレコムのモデルには無いので、その点は有利です。

ひとえにグリップ感とクリック感が合うかどうかが肝心と思われますので、店頭に展示機があれば(無さそうな気がしますが……)触って試して見て下さい。

↑左からBluetooth接続モデル / 独自無線モデル / 有線接続モデル 

参考他サイトレビュー